性被害でお風呂もトラウマ 2週間ぶりのシャワーと心の変化

トラウマケア

性被害でお風呂もトラウマ 2週間ぶりのシャワーができるまで

突然ですが、お風呂・シャワーに定期的に入れてますか?

毎日、じゃなくても、数日に一回とかでも。

私は、そこまで頻繁に入れないことの方が多いです。

幼児の頃から始まった性被害などによる精神障害(発達性トラウマ/複雑性PTSD)が原因で、お風呂・シャワーになかなか入れない私が、

2週間ぶりにシャワーを浴びることができた経験から、身体の洗浄と心の健康の関係について実感したことを書きます。

不快に感じるかもしれない内容も含みますので、ご注意ください。

私が体を洗わなくなったきっかけは小学校の低学年までに遡ります。

「風呂に入らない=汚い=女じゃない」

父親が、バックパッカーをしていた時代に知り合ったという女性、について父が言ったことが印象に残っています。

「あいつは風呂にも入らないで汚かった。あれは女じゃない。」と嘲笑いながら言ったんです。

その頃、小学校低学年だった私はピンときました。

(風呂に入らないで、不潔だったら、女として扱われないのか💡)

その日から私は、何日間お風呂に入らないでいられるか、ということに挑戦を始めました。

その癖は成人した後も染み付いて、何週間、下手したら1ヶ月以上から数ヶ月、体を洗わなくても「平気」になっていました。

夏、汗でびっしょりになって気持ち悪くても、乾いたら全然平気と思っていました。

実家で父親が入った後の湯船は、汚くて気持ち悪かったので、いつしかシャワー派になりました。

でもシャワーを浴びながら目を瞑ると、「背後で誰かに見られているような恐怖心」を感じていました。

この感覚は少なくとも、実家に暮らしていた21歳くらいまでは続きました。

実家を出た後にできた彼氏に「怖いから風呂に入りたくないんだ」と話したことがあります。

一年に10回もシャワーを浴びてなかったと思います。

30年で、やっと合計30日浴びたという計算になります。

下着を取り替えるという発想もなかったから、炎症を起こして、痛くなっていました。

強姦する人の神経

去年、一冊の本から意識が少し変わりました。

『南京戦:閉ざされた記憶を尋ねる元兵士102人の証言』という本で、

日本帝国軍から輪姦されたことで性病を移された中国人の女児や成人女性をも、

日本兵たちは強姦し続けたという証言を読みました。

自分の身体を不潔に保つことで自己防衛できると、父親の言葉から閃いたけど、強姦魔には無効なんだ、と気付きました。

人の身体を侵害するような人はそもそも狂っていて、標的の体が不潔だろうが、性病にかかっていようが関係ないんだ。

父親は、バックパッカーとして世界中を旅行していたとき、女を買いすぎて貯金を使い果たしてホームレスになったと武勇伝のように話していました。

売春婦の多くは性的虐待の経験があると言われていますが、父親は私が生まれる前から、性被害者を性のはけ口として搾取していたことになります。

道理でまだ4歳の娘に手を出すようなイカれた獣だったんだと、納得せざるを得ません。

2週間ぶりにシャワーを浴びられるまで

そんな私が昨日、2週間ぶりにシャワーを浴びることができました。

最近は1週間弱に一回くらいのペースで入れるようになってきたので、2週間は流石に不快でした。

でも、ここんとこ鬱が悪化していて、それどころではなかったのです。

そんな中「話を聞くのが好きで精神科医になった」という医師の初診を受けられるという朗報があったことで、シャワーを浴びることができました。


その経緯を振り返します:

もともと鬱で仕事への意欲が湧かず、困っていた。

物販で稼げるようなればと思っていたが、不誠実な”コンサルタント”に出会い、興味を失った。

「やりたいことを見つける」ことを目的とした別のコンサルを受けたら「あなたはやりたいことをわかっているから、コンサルは必要ない」と言われた。

自分がやりたいことは、自分の性被害・加害経験を見せしめとして発信し、子どもへの性犯罪に注目を集め、性犯罪がなくなる社会に貢献することだと改めて自覚。

数年前から続けていたブログに本腰を入れようと、プロフィールを書き上げた時点で、自分の人生の悲惨さを思い出し、鬱が悪化。

鬱でベッドに横になりながらYouTube動画を漁っていたら、BBCのドキュメンタリー『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル』を発見。

観てから感想文を書こうとするが、気持ちが複雑になりすぎて、言葉がまとまらない。

岡本カウアンさんの記者会見を拝見。言いたいことはたくさんあるはずなのに、言葉が上手に出てこないことに悶々とする。

中田敦彦さんのYouTube大学のジャニーズ児童性虐待の動画をみて、取り上げてくれてありがとうと思う反面、劣等感を覚える。

私は、性被害の当事者として言及できることが沢山あるはずなのに、言葉にならない(弟にした加害を言い訳にしているように聞こえはしないだろうかという心配がある)。

自分の経験で、子どもへの性虐待に注目させて、社会のためになろうと決心したのに、自分の無力さに、がっかりする。

この件以外にも、賃貸の立退要請、隣の住人の生活音などストレスが何重にも相まっているので、日々の電話相談だけでは間に合わないと判断し、精神科医探しを再開。

「話を聞いてくれる医師に出会いたい」と書いた問診票を見ただけで、クリニックの副院長の女医から初診を断られ、落胆。

「人の話を聞くのが好きで精神科医になった」という別の医師を見つけ、初診をお願いしたら、診察してくれるとのことで、希望が見えた瞬間シャワーに入れた。

何も考えずに、体がスッと動いたことに、驚きました。

気持ちが少しでも前向きになると、身体を浄化しようという行動に繋がるんだなと、感じられた瞬間でした。

pneumalogue(心生ぬぅま)
記事を書いた人
pneumalogue

人生で最初に記憶しているのは——寝ている間に受けた、父親からの性 的加害。

抵抗し、逃げたのに、翌朝には母親から「よかったね」と抱き寄せられた......。

あまりにも奇妙で、長い間、ただの悪夢だと思っていました。

このような狂った世界観の中で育った私の視点で言葉を綴って、闇を照らしていきます。

pneumalogueをフォローする
トラウマケア
pneumalogueをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました