バイエル製薬の低容量ピルYAZ 「血栓」で死にかけた体験談 PMS・PMDD・PME

CPTSD日記

バイエル製薬の低容量ピルYAZ 「血栓」で死にかけた体験談 月経前症候群PMS・PMDD・PME

生理前の月経前症候群PMS)や月経前不快気分障害PMDD)、生理中の月経困難症、あるいは既存の精神疾患が悪化する月経前増悪(PME)を和らげるために「低容量ピルYAZ」を服用していましたが、血栓症で死にかけたので辞めました。

2011年に飲み始めて2014年に辞めたのですが、私がこの低容量ピルを始める前から辞めるまでの体験を振り返ります。

低容量ピルのイメージ、致命的な副作用

私はもともと低用量ピルに対して良いイメージはもっていませんでした。

中学生の頃から性的に奔放だった親友が、「避妊薬」として低容量ピルを飲んでいて、その副作用に悩まされていたのを傍目で見ていたので。

副作用は個人差があるそうですが、血栓が起こり易くなり、死に至ることがあるという危険性も知っていました。しかもタバコを吸うとその危険性は増します。当時の私は喫煙者でした。

バイエル製薬のYAZを飲み始めた理由

2011年、私が低用量ピルをやむを得ず始めようと決心したきっかけは、彼氏へのDV加害と転勤でした。

当時27歳くらいだった私は、唯一心を開けた人間(彼氏)に対して、モラハラな言動で彼に精神的な苦痛を加えていました。まるで自分が幼少期から母親にされてきたことで、自分でもショックでしたが、辞められませんでした。すぐにキレる、怒鳴る、人格を否定する、嫌味を言って精神的に追い詰める、叩く、暴言を吐くなどという行為を繰り返しました。

怒りの原因は彼ではなく、自分が過去に両親から虐待を受けてきたときに押し殺してきた感情が爆発しているのは分かりました。彼に出会うまで自分は温厚な方だと思っていたのに。自分でも驚くくらい母親に似ている言動をどうコントロールしていいかわからなくて悩んでいました。

当時大学生だった私は授業を受けていない時以外は、朝も夜も平日も週末も祝日も年末年始もバイトでスケジュールを埋めないと気が済まないワーカホリックで仕事に居場所を見出していました。大学を卒業した後もバイトや契約社員フリーランスを掛け持ちしていましたが、その甲斐もあって外資系企業からスカウトされ、海外に転勤することにしました。

知らない国で彼の居ない日常で、いつ勃発するかわからないこの衝動的な怒りを他人に向けずに仕事に打ち込むことが想像できませんでした。何かに頼らないと不安で仕方がなかったため、自分に禁じていた「低容量ピル」を服用することを決意。これを機にタバコも辞めました。

国民健康保険が適応される低用量ピルを処方してもらおうと適当に選んだ婦人科に行くと、男性の医師が「副作用はないから」と断言。私は内心こう毒づいた(いくら医師だからと言って副作用はないなんてよく、テキトーなこと言えるな。生理になったこともない癖に)。もちろん、その医師の処方するピルは却下し、間違えても二度と男性の婦人科医には行かないと心に決めてクリニックを後にしました。

女友達からネットで購入できるサイトを教えてもらい、バイエル製薬のYAZという低用量ピルをネットで大人買いしました。これで知らない土地で安心してキャリアに打ち込める、そう思いました。

最初のうちはピルの効果があるように感じました。しかし、思い返すとそれは気休め程度だったか、全く効き目がなかったように思います。

職場の環境は最悪でした。エアコンはギンギンに効いていて、冷え性の私は夏でもダウンジャケットを着ていて、それでも寒くて寒くて仕方がなかった。締め切りは30分毎にあり、残業は勿論、夜勤も数ヶ月おきにありました。オフィス街なのに飲食店は少なく、地下にある食堂のご飯は不味い。

上司は私にあからさまなセクハラ発言をしてくる気持ちの悪い奴でした。私は毎日イライラしていて、同僚や上司には威圧的な態度をとっていました。給料が良かったので、同僚は皆、上司に対してヘコヘコしているように私の目には映ってました。私は(こんな会社なんていつでも辞めてやる)と思っていたので、言いたいことを言っていました。

休みの日は疲れ切って、趣味などやりたいことをする気力もなく、ベッドに横たわりながら涙を流し、彼氏と会話のほとんどないビデオチャットを何時間もしていました。会話がほとんどなくても、お互いの生活音を聞きながら、以前のように同じ時間を共有しているという感覚を覚えるだけで癒されていました。

仕事の内容に不満はあったものの、学ベることも沢山あり、もともと仕事一筋の私は当然のように努力を積み重ね、周囲にも認めてもらえるほど上達していきました。しかし、同僚たちとギスギスした空気はどうしようもありませんでした。

中でも特に相性の悪い同僚から「あの人はああいう性格だから」と言われ、違和感を覚えました。私は内心(こんなにイライラしているのは、私の性格のせいではない)と反論していました。

血栓症による激しい頭痛

入社3年目くらいから毎月、酷い頭痛に悩まされはじめました。それ以前は、頭痛を感じることはほとんどなかったし、あっても寝れば直ぐ治るタイプでした。なのに、この頃の頭痛は「変」だった。いくら寝てもその頭痛は数日間続くもので、原因がわかりませんでした。

YAZを摂取した女性複数人が、突然死

毎月のことだったので、もしかして生理と関係があるのかもしれないと勘付き始めた頃、たまたま目に入ったニュース「月経困難症治療薬・ヤーズでブルーレター 血栓症による死亡例」を読んで、私はゾッとしました。

正に私が服用していた低用量ピルYAZを摂取した女性複数人が、突然死していたという内容でした。症状の中には「激しい頭痛」との記載もありました。

ちなみに海外では訴訟も起きているほど悪名高いピルだということもわかりました。私は自分の頭痛の原因がコレだということを直感的に理解し、ストックしてあったピルの箱の束を迷いもなくゴミ箱に捨てました。

ピルを辞めてから頭痛はなくなり、私は命拾いをしました。たまたまMixiニュースを読んでいなかったら、私は今ここにいなかったでしょう。

大手メディアで報道しているところは1つもありませんでした。人を薬に依存させて、さらに不健康にさせて荒稼ぎする医療業界の闇の深さに身震いします。

「副作用はないから」という男性医師の自信満々な言葉が児玉します。なんて恐ろしい世界なんだろう。

YAZを捨てた後、漢方で生活改善

頭痛がなくなったのは良いが、日々のイライラは治りませんでした。ピルはどの道効き目がなかったにせよ頼れるモノがなくなった私は代用となるモノを必死で探しました。

私が当時いた国では漢方が普及していて、健康保険で安価で処方してもらえたので、漢方薬局を訪問。「イライラがひどいんです」私は男性の漢方医に症状を伝えました。医師は、脈や舌の色を確認し、症状に合わせた漢方を調合してくれ、1日3回食事の前に服用するよう指示されました。

東洋の漢方は西洋医学薬品のように激しい副作用に悩まされることがない代わりに、急激に効果が発揮されることもない。地道に取り組んでいかなくてはならないものだということは理解してたが、藁をもすがる思いで始めました。

まず「1日3回の食事の前に飲む」ことを守るには、食事をキチンと取ることが不可欠になった。それまでの私は、食事を作る気力がない、食べ物を買う場所がない、食べる時間がないなどの理由で、朝と昼を抜くことがほとんどでした。

それを強制的に変えるために、スポーツマンの体型維持を考慮したメニューをデリバリーしてくれるサービスを探して始めた。値段はそれなりにしたが、背に腹は変えられなかった。漢方を続けるために、健康的な食事を1日3回続けることに成功しました。

正直な話、その後もイライラは続いたし、漢方によるイライラ改善の効果について聞かれると難しいものがあります。しかし、漢方の偉大さははっきりと断言できます。なぜか。それは感漢方を取る習慣ができたお陰で「食事をキチンと取る」という当たり前なことができるようになったから。

「どんなに忙しくても食事を取ること」の大切さを思い出させてくれたから。漢方は私が抱えていた生活習慣の問題を根本から改善する手助けをしてくれたうえに意識を変えるきっかけになり、その効果は国を離れて漢方を辞めざるを得なくなってからも継続しています。

低用量ピルを始め西洋医学のように無理やり感覚を麻痺させる方法とは真逆であり、自分の中にある「自然治癒力」を呼び覚まし、高めてくれる療法であり、決して侮ることはできないでしょう。

PMSPMDD・PMEなどの月経困難で悩んている人は、低用量ピルで死亡リスクを高めるより、地道に漢方で改善していく方がよっぽど良い、と私は命を掛けた体験談から断言します。

残念なことに日本は良質な漢方を経済的にも入手するのが困難であるように思います。なので、白湯や旬の食材を意識したり、薬膳の知恵を取り入れたりした生活をすると良いと思います。

多くの人に警告するために動画を制作

大手メディアは伝えないので、代わりに私はこの動画制作を提案しました(日本語版は消されてしまいましたが、英訳された動画は残っているので共有します)。

ミクシーだけが伝えたニュース記事:

月経困難症治療薬・ヤーズでブルーレター 血栓症による死亡例 _ ニュース _ ミクスOnline

pneumalogue(心生ぬぅま)
記事を書いた人
pneumalogue

人生で最初に記憶しているのは——寝ている間に受けた、父親からの性 的加害。

抵抗し、逃げたのに、翌朝には母親から「よかったね」と抱き寄せられた......。

あまりにも奇妙で、長い間、ただの悪夢だと思っていました。

このような狂った世界観の中で育った私の視点で言葉を綴って、闇を照らしていきます。

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