『犯免狂子〜食道楽の憂鬱〜』

まえがき

You are what you eat.
あなたは食べるものでできている。

だから、安心安全で美味いものを食べましょうという意識は大切だと思います。

その上で私は「食道楽にも賄えない限界がある」ということを人生をかけて痛感してきました。

私の家系は代々飲食業。物心つく前から高級食材も惜しみなく与えられて育ったそうで、幼児の頃から富豪並の味覚をしていた自負があります。

なのに私は今も、自己肯定感が低く、社会的な成功を納めても虚しく、複雑性PTSDという精神疾患の持病があり、スイスで安楽死することを心のお守りにして生きています。

なぜか。原因を長年突き止めようとしてきた末、幼児期から成人まで続いた猥褻が発覚。父親の言動が「愛情表現だ」と思い込まされようとしていた事実がフラッシュバックや精神治療で判明。

母親の体罰や暴言はあからさまだったので認識しやすかったのですが、父親のソレは痛みこそ伴わなかったものの「本当に自分の身に起きているのか信じられないような(認めたくない)なんとも言えない気持ち悪いさ」があり、なかったことにした方が、なんとなく丸く収まるという結論に至っていました。

母親も家計を支えていたけど、父親が一家の大黒柱という意味を、子どもながらに理解していました。

でも、アッタコトをナカッタコトにしようとすると、虐待を無意識のうちに身近な人へ繰り返されてしまうことを嫌というほど経験してきたので、ナカッタコトにもできなくなりました。

この話は、私がナカッタコトとしていたこともアッタコトとして認めて、虐待の連鎖を打ち切る作業の一部始終です。

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